被害妄想について
統合失調症の分類分けには多くの分け方があります。陽性症状と陰性症状とに分類しましたが、さらに陽性症状は分類されます。
それは陽性症状の特徴である妄想について、分類したものです。
これは、妄想するタイプによって細分化したもので、その中に、近年特に増加しいているものがあります。それは被害妄想で、これは妄想の種類の中でも、一番、世間に知られた種類かも知れません。
被害妄想はよく使われている言葉です。そのために統合失調症の分類されたものという意味から、逸脱して、人々の性格上のことを指して、使うことが多いように感じます。
実際、統合失調症の場合の被害妄想は、自分が何かに対して、極端に被害を被っているかのように、強い思い違いを起こしているような錯覚に陥ることで、いつも周囲の人が自分を中傷や冒涜などしているような、強い妄想にかられる状態です。
勿論、事実無根で、周囲には誰一人そのような人はいません。これが被害妄想の特徴です。
一般に使われる様な使い方は、もっと軽度な状態で使われていますが、これは、使い方が全く違います。
正常な方にも起こることで、思春期の頃に起こることがあります。例えば、人の話し声に自分が中傷されているのではないかとか、自分は、無視されているのではないかなど、全く事実無根なことを信用してしまうことです。
しかしこの状態も無視は出来ず、だんだんエスカレートしていくと、自分を軽視、蔑視しているなど、そのような考えしかできないような状態になり、さらに進めば、妄想に対して攻撃的、あるいは悲観的、絶望的になり、その末、暴力や引きこもり、あるいは自殺へと追い込むこともあります。
統合失調症と本人は解らないが、周囲とのトラブルが絶えない人は、被害妄想に可能性が認められる場合があります。

