統合失調症の神経発達障害仮説、心因仮説、ウイルス説
統合失調症の原因はいくつかありますが、そのひとつに神経発達障害が原因とされる仮説があります。
この仮説は細胞の活動と関係があります。
人間の体はたくさんの細胞からできています。この細胞は毎日たくさんの数が死んで、また新しい細胞が生まれています。
この繰り返しは体中で行われていて、頭の脳の中でも行われています。
この細胞が死んだ時、その死骸を体の中から取り除いてくれるものが、「グリア細胞」という、これもやはり細胞です。統合失調症になるとこの「グリア細胞」が増えないということが解っています。
思春期に発症する統合失調症の原因は、「グリア細胞」がまだ生まれていない胎児の時から増加を始め、脳の機能に障害を起こし、神経発達を妨げる状態が起こっているとされる仮説です。
そして、仮説のいくつかの中のひとつに「心因仮説」があります。
この仮説は、心に問題があるとされる仮説ですが、深刻な心的外傷が原因であるとは、考えられていません。
つまり、「心因仮説」は人間が人とのコミュニケーションをとる時に、その処理が通常問題なく行われますが、矛盾するメッセージや否定的なメッセージにはうまく対応が出きず、処理が追いつかなくなり発症するとされる仮説です。
このメッセ時は、親から発せられるもので、その為、同居家族が苦しんだ経歴があります。
現在この仮説は、発症の要因と考えられても、原因ではないと回答されています。
また、「前頭葉機能低下仮説」や「ウイルス説」という仮説があります。
「前頭葉機能低下仮説」は、ワーキングメモリーと呼ばれる脳の前頭葉の部分の能力が不十分なため、具体的に人の話すことが正しく、理解できない状態にあります。脳で覚えることの能力が低下していることにあるとされる仮説です。
「ウイルス説」を唱える考えがあり、これは妊娠初期に母親がインフルエンザに罹ると、生まれてくる赤ちゃんの統合失調症になる確立が、通常の場合よりおよそ3倍になるという、研究からたてられた仮説です。
いずれの仮説にしても、要因としては考えられていても、ハッキリとした原因とはなっていません。

