1800年代の統合失調症
精神病という精神疾患は、古くギリシャの時代から知られておりましたが、病気としての認識はなく、中世のヨーロッパでは、宗教上の理由などで、悪魔の仕業という認識でしかありませんでした。
昔から何かは分からなくても、奇怪な言葉を発する人がいるということは知られていたようです。
そのことを認める事実に、古代ギリシア語には狂気一般を意味した「マニアー」という言葉が存在していて、この言葉は現在でも英語の「マニア」という言葉で残っていています。
「悪魔つきの」としてしか認識されていなかった統合失調症は、その病気の特徴である、幻覚や幻聴といった自覚症状や、意味不明な言葉を発するという理解できない行動のため、人々に認識されるまで長い時間が掛かりました。
また、病という概念がない為、薬などで治すということは勿論なく、精神疾患についての研究もなされていませんでした。
やがて統合失調症という病気は、1800年代に初めて認識されました。
1852年、フランスの精神科の医師、ベネディクト・モレルにより初めて、精神病として公に発表されました。
この事により統合疾失調症は病気であるという認識がなされ、やがて1899年、近代精神医学を築いたとされる、ドイツのエミール・クレペリンという精神医学者によって、精神病を早発性痴呆(現在の統合失調症)と躁鬱病に分けて考えられるようになりました。
この様に古代ギリシャの時代から知られていながら、認識される1800年代までも、長い時間が掛かりました。

